10月8日、「シーバスリーガル25年」が発売された。“マスター?オブ?シーバス”と呼ばれるブレンデッドスコッチウイスキーの国内登場にあわせ、マスターブレンダーのコリン?スコット(Colin Scott)氏が来日。「マスターブレンダーの仕事とは何か」――同氏に話を聞く機会を得た。
【拡大画像や他の画像】
場所は、コンラッド東京にあるレストラ nexon ポイント RMT
ン「ゴードン?ラムゼイ」。伝統的に、食前酒?食後酒として楽しまれているウイスキーでもあり、メニューとのマッチングは考えられていないと伝えられていたが、少し甘めな味付けのディナーをソーダ割りにしたシーバスリーガル12年、水割りにしたシーバスリーガル18年、そしてストレートの25年で楽しんだ。
飲み比べてみると、それぞれに違った顔を
見せるシーバスリーガルのテイストに驚きつつ、このような味わいを生み出すマスターブレンダーに「シーバスリーガルとの付き合い方」を聞いた。
●味わいをデザインし、それをずっとキープする
「マスターブレンダーの仕事、それは大きく2つ。1つ目は、これから生み出すウイスキーの味を想像し、そのための公式(レシピ)を導き出すこと。2
つ目は、それをいつまでもキープし続けること。これさえできれば、あとは若手に任せて、こうやって日本に遊びに来られます(笑)」
冗談めかしてコリン氏はいうが、これは大変なことだ。シーバスリーガルのようなブレンデッドウイスキーでは、一般的に大麦麦芽を原料とするモルトウイスキーと、穀物(麦、トウモロコシなど)を主原料とするグレー くろネコ RMT
ンウイスキーを文字どおりブレンドする。
シーバスリーガルを展開するシーバスブラザーズだけでも13カ所のウイスキー蒸留所を所有しているが、ブレンドには30?50種類のウイスキーを、ほかの蒸留所と交換したり、買い入れたりしながら使う。交通手段が発達した今日であればいざしらず、ブレンデッドウイスキーが登場し始めた1840年ごろでは、集めら
れるウイスキーは必然的に近所のものとなる。それが、伝統や地域ごとの性格の違いにつながった。
シーバスリーガルのキーモルトは、ハイランド地方東部のスペイサイドにある「ストラスアイラ蒸留所」で作られたもの。フルーティでフローラルな香りと、樽熟成由来のナッティでドライな味わいが特徴だ。
ブレンドのためのレシピは1920年ご
ろのものから保管されているというが、仮に1909年に登場した最初の「シーバスリーガル」のレシピが残っていたとしても、そのままでは同じものを作れないという。
「ブレンドするための原酒の味わいは、同じ蒸留所のものであっても毎年変わります。去年使った原酒の樽を使い切ってしまったということも、しばしばあり得ます。それでもシーバスリー
ガルが同じ味わいになるようにブレンドするのが腕の見せどころ。時代の流行が変化したとしても、これは不変なのです」
●マスターブレンダーになるには?
ブレンドするウイスキーの味わいを決める最高責任者であるマスターブレンダー。ブレンダーになるためには、特別な味覚や臭覚を持っていなければいけないのだろうか?
「ブレ
ンダーの味覚や臭覚は、定期的にテストされます。ですが、特別なセンスを持っている必要はありません。ブレンダーになるには10年近い時間をかけてトレーニングします。だから、せっかちな人はブレンダーになれないでしょう」
スコット氏は、3代にわたってウイスキーつくりにたずさわる家系に生まれ、オークニー蒸留所の中で育った。1973年にシーバ
スブラザーズに入社し、前任のマスターブレンダーだったシミー?ラング氏にブレンディングを学んだ。1989年にマスターブレンダーに就任し、1997年にシーバスリーガル18年を誕生させた。これは、18年以上熟成させたモルトウイスキー20種類以上をブレンドしたウイスキーで、同氏のお気に入りだという。
ちなみに、ウイスキーの名前に付く12年や18年、
25年という数字は、ブレンドに使ったウイスキーの熟成期間に由来するが、それは最低年数を表している。だから、シーバスリーガル25年には、25年目のウイスキーも含まれているが、30年モノ、40年モノといった貴重なウイスキーもブレンドされるという。
●楽しめれば、ウイスキーの飲み方にこだわらない
マスターブレンダーの厳格な舌と鼻を
もって組み立てられた公式(レシピ)に沿ってブレンドされたシーバスリーガル。となると、これに勝手に混ぜ物を加えてしまうような飲み方はスコット氏にとってどう映るのだろうか。
「本場スコットランドの若者は、やはりストレートで飲む人が多いようですが、あなたがいま飲んでいるようにソーダ割りにして楽しむ人もいます。大切なのは、ウイス
キーを楽しんで飲むということです」(スコット氏)
そのとき筆者が飲んでいたのは、シーバスリーガル12年を1:2.5でソーダ割りにしたもの。レモンピールは添えられているが、ウイスキーがもともと持っている柑橘系のニュアンスを崩さないようにレモン果汁は加えていない。メディア向けディナーとはいえ、インタビュー取材でもあるし、食後に登場
するという25年を純粋に楽しんでみたいと思っていたし、そもそもそれほどお酒に強くないしということで選んでいた。
「日本では、ハイボールで楽しむのがブームになっていると聞きました。それはウイスキーを楽しんでくれる人が増えるという点でよいことだと思います。中国では、甘い緑茶で割るのが流行しているそうですが、それはそれで面白いこ
とだと思います」
表情には出していなかったが、「やっぱりストレートで」というのがホンネではなかったかと推察できる。シーバスリーガル25年は、ストレートかほんの少しだけ水割りにして楽しんでほしい。【岡田大助,Business Media 誠】
【関連記事】
シーバスリーガル25年、国内販売へ
「余市1990」と「宮城峡1990」、満20
年貯蔵のジャパニーズウイスキー
ハイボール好きは、もともとウイスキー好き?
最高醸造責任者に聞く、ギネスビールの“正しい”飲み方
居酒屋の飲み放題プラン禁止、あなたは賛成? 反対?
引用元:RMT
奈良大和路仏像ポスター完成 釈迦三尊像中尊を採用
13 年前
0 件のコメント:
コメントを投稿